最高の育成方法は「見守る」

新人さんが入ってきた時、あなたはどう教育していますか?
「これをやりなさい」
「こうしなさい」
「ああしなさい」
と細かく指示してしまう。
その気持ちは分かります。
早く成長してほしい。
早く戦力になってほしい。
という想いから、つい細かくコントロールしてしまう。
でも、実は「それ」が新人さんを潰してしまいます。
どういうことか?
人間は「コントロールされる」と感じると、心が閉じてしまうものです。
「ああしろ、こうしろ」と言われ続けると、「自分の判断は信頼されていない」と感じてしまう。
その結果、「指示待ち人間」になってしまうのです。
自分で考えない
自分で判断しない
自分で責任を取らない
という人間になってしまいます。
つまり、「コントロール」は育成ではなく、人を潰すことと言えるかもしれません。
では、正しい育成とは何か?
それは、「見守る力」です。
見守るというのは、放任することではありません。
「何もしない」ということではないです。
見守るというのは、相手がチャレンジしようとしている時に「私は君を信じている」というメッセージを送ることなのです。
例えば、
新人さんが初めての仕事にチャレンジしようとしている。
その時に、
「大丈夫、君ならできる」
「失敗してもいいから、挑戦してみよう」
「何か困ったことがあったら、相談してね」
という姿勢で見守る。
その見守る姿勢こそが「君を信じている」というメッセージが伝わります。
その信頼を受け取った新人さんは「よし、頑張ろう」と思い、自分で考え、自分で判断し、自分で責任を取り始めるのです。
つまり、「見守る」ことが育成につながります。
もちろん、失敗することもあります。
でも、その失敗を一緒に受け止めて「次はこうしようか」と考える。
その過程が、実は一番の学びになります。
ここで大事なのが、「相手は思い通りにならない」という理解です。
新人さんが自分の期待通りに動かなかったとしても、「コントロール」しようとすれば、その人の心は離れていく。
ただし、相手は変えられないけど、自分は変えられるのです。
「この人を育成するには、何をすればいいか?」と自分の行動を変えることで、相手の成長が加速するものですよ。
つまり、経営者の役割は、「部下をコントロールする」ことではなく、「部下を見守る姿勢を持つ」ことなのです。
もし今、「部下がなかなか成長しない…」「指示を守らない…」「自分で考えない…」と思っているなら、
一度、「自分は部下をコントロールしようとしていないか?」を振り返ってみてください。
細かい指示をしていないか?
失敗を許容していないか?
「こうあるべき」と押し付けていないか?
その「コントロール」を一度手放してみてください。
そして、「見守る」に変えてみてください。
「君を信じている」というメッセージを、行動で示してみてください。
すると、部下は自分で考え、自分で判断し、自分で成長し始めるものです。
「見守る」ことこそが、実は最高の育成方法なのです。
ちなみに、「見守る」ことは、すごく忍耐力が必要です。
コントロールする方が、短期的には楽なのです。
でも、長期的に見たら「見守る」方が、組織は強くなります。
なぜなら、自分で考える人材が育つから。
その人材がいれば、経営者がいなくても、組織は回っていきます。
つまり、「見守る力」を持つ経営者が、本当に強い組織を作るということになりますね。
*記事内の事例(ケース)については、フラット経営事務所・行政書士法人フラット法務事務所で経験したものだけでなく想定ケースも含まれ、実際の事例とは異なることがあります。また、関係法令は記載した時点のものです。
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